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はなの病気
副鼻腔炎
細菌やウイルスによって、鼻腔周辺にある大小の空洞(副鼻腔)に炎症が起きて膿がたまる病気です。風邪をひいてから急に起きるものを急性副鼻腔炎と言い、急性が治らず慢性化したものを慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)と言います。
最近はアレルギーが関与した副鼻腔炎も増えています。
黄色や緑の鼻水、鼻づまり、頭痛、いびき、せき、たん、頬の痛み、嗅覚障害など
鼻の処置や洗浄/原因にあった内服治療/抗生物質やステロイドが入ったネブライザー(吸入器)による治療
十分な効果が得られない場合には手術が必要になることもあります。
多発する鼻茸・重症な副鼻腔炎の場合は入院治療が必要のため、手術可能な施設に紹介します。院長がその施設で手術(執刀)することもあります。
<デュピクセント®(デュピルマブ)とは>
デュピクセントは鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の新しい治療薬です。
2020年より鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に対し保険承認されました。鼻茸の縮小により鼻詰まりや嗅覚障害の改善に期待できます。
抗アレルギー剤やステロイド治療で改善しない、手術をしたが再燃を繰り返すなど既存治療で効果が不十分な方が対象です。
嗅覚障害
においがしない、においがうすくなった、などのにおいの低下は、嗅覚に異常がある嗅覚障害の可能性があります。
においが分からない、においがしにくい、においに敏感、悪臭として感じる、においがないのにあるような気がする
原因にあった薬物療法、ステロイドの点鼻薬、循環改善剤、漢方などの薬物療法
風邪、鼻炎、花粉症、鼻茸、副鼻腔炎、鼻中隔彎曲症、鼻周辺の腫瘍、有毒ガスの吸入
味覚障害
血液の中の亜鉛という微量元素の減少により起こる場合が多いので血液中の亜鉛濃度などを測定します。他に薬剤やウイルスなどが原因となる場合もあります。
何を食べていないのに苦さや甘さ、渋さを感じたり、何を食べてもまずく感じる
自分で作った料理の味が濃すぎるといわれる
亜鉛欠乏性味覚障害の場合は、亜鉛剤の内服
漢方、循環改善剤
アレルギー性鼻炎
様々なアレルギー原因物質(ハウスダスト・ダニ・花粉など)によって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がおきます。
喘息との関連もあります。
治療は、生活環境の改善によるアレルゲン(原因物質)の除去・回避と薬物療法が主体です。レーザーによる鼻粘膜焼灼術をすることや舌下免疫療法で根治を目指すこともあります。
花粉症
花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で植物の花粉を吸い込むことによって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が引き起こされます。原因となる花粉はスギ、ヒノキ、イネ、ヨモギ、ブタクサ、ハンノキなど様々です。日本人の4人に1人はスギやヒノキの花粉症であり、もはや国民病です(10〜50歳代では半数がスギ花粉症の患者さまです)。患者さまひとりひとりに合う治療を必ず見つけられるように努めていきます。
<舌下免疫療法について>
アレルゲン(原因物質)を含むエキスを舌の下に投与して、体内に吸収させる方法です。継続的に投与することによって症状が出にくい体質に変わっていきます。現在はスギとダニの舌下免疫療法が認可されており、当院でも導入しています。唯一の根治治療となります。お困りの方はご相談ください。
ただし、複数のアレルギーがあるお子様の導入に関しては、神戸中央市民病院小児科などの病院に紹介することがあります。導入後は当院で継続治療できます。
<レーザー治療とは>
アレルギー性鼻炎の治療は、内服や処置の他に、舌下免疫療法やレーザー治療があります。
当院では、CO2レーザーによる鼻粘膜焼灼(しょうしゃく)術を行っています。CO2レーザーを鼻の粘膜に照射して焼くことにより、粘膜の反応を抑えて、アレルギー性鼻炎の症状を改善することができます。
<ゾレア®皮下注とは>
ゾレアはスギ花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の新しい治療薬です。2020年よりスギ花粉症に保険承認されました。
スギ花粉症の患者様は近年急増しており、10-50歳代の半数がスギ花粉症です。今まで通りの治療法の組み合わせに加え、ゾレアという分子標的剤の選択肢が増えました。従来の治療が効かない重症のスギ花粉症に効果が高い治療法です。
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